廃棄物コラム

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処理業者を価格だけで選んでいませんか|委託先の処理施設を確認するという方法 2026.09.11

処理業者を選ぶとき、何社かから見積りを取り、いちばん安いところに決めた。そんな経験はないでしょうか。

トラックが出ていったあと、廃棄物がどう扱われているかを見たことがある方は、多くないのではないでしょうか。

委託先の処理施設は、ご自身の目で確認できる場合があります。

この記事では、委託先を選ぶ立場の方に向けて、行く前に何を準備し、現地で何を見ればよいかをご紹介します。

なお、株式会社エコ・コンシェルジュは処理施設を持っていません。施設を持たない立場から、確認のお手伝いをしています。

目次

  1. 1. 委託したあとは、見えない
  2. 2. 処理施設は、見せていただける場合があります
  3. 3. 現地に立つと、何が見えるか
  4. 4. 自分が出したものは、どの箱に入るのか
  5. 5. 行く前に、手元にそろえておくもの
  6. 6. 確認したことを、記録として残す
  7. 7. まとめ

1. 委託したあとは、見えない

産業廃棄物は、収集運搬業者のトラックに積まれて、工場や事業所から運び出されます。

そのあと、どこで、誰が、どのように扱っているのかは、外からは見えません。

マニフェスト(産業廃棄物管理票)は手元に残りますが、書類だけでは現場の様子までは分かりません。

社内や取引先から「委託先は適正か」と聞かれたときに、答える材料が手元にない。そういう場面もあります。

機密書類の場合に、委託したあとどうなるかはこちらの記事でご紹介しています。

機密書類を委託したあと|当社の書類が通っている処理の3工程

品目によって流れは異なりますが、「委託したあとが見えない」という点は共通しています。

2. 処理施設は、見せていただける場合があります

委託先の処理施設に足を運んで、実際の状態を自分の目で確認する。そういう選択肢があります。

株式会社エコ・コンシェルジュの事業には、「処理施設の確認や視察支援」が含まれています。

ご希望があれば、視察に同行します。お時間がない場合は、視察の代行も承っております。

代行の場合は、確認した内容を報告書にしてお渡ししています。

ただし、受け入れの可否や条件は施設によって異なります。

同行や代行の進め方や費用は、施設の場所や状況によって異なります。費用をご負担いただく場合があります。

状況をうかがったうえでご案内します。

同行や代行を承ることと、施設が見学を受け入れることは別の話です。まずはご相談ください。

ガラス張りの見学通路から場内を見ている4名の後ろ姿。うち1名がカメラを構えて場内を撮影している様子
ガラス張りの見学通路から、場内を見ているところです。この記事の写真は、いずれも以前に訪問した中間処理施設で撮影したものです。

繰り返しになりますが、株式会社エコ・コンシェルジュは処理施設を持っていません。

場内で作業を行っているのは施設側であり、当社ではありません。

収集運搬や処分といった現場の作業も、当社ではなく協力会社が行っています。当社の役割は、内容の確認と進め方のご提案です。

3. 現地に立つと、何が見えるか

処理業者を選ぶときに確認したいのは、価格だけではありません。

許可の内容、処理能力、処理方法、処理後の流れ、安全管理体制といった点があります。

このうち、許可の内容、処理方法、安全管理体制は、現地に立って初めて分かる部分があります。

次の4つの視点で見ると、判断の材料が集めやすくなります。

  • ・受け入れている品目:施設によっては、受け入れている産業廃棄物の種類が掲示されている場合があります。掲示や区画から、自分が出しているものが含まれているかを確認できます。
  • ・分けている単位:品目ごとに、どこまで細かく分けられているか。フロアを見れば分かります。
  • ・保管と場内の状態:山積みの高さ、通路が確保されているか、雨に濡れない場所に置かれているか、場内が整理されているか。
  • ・人の動き:何人が、どのような装備で、どこで作業しているか。
中間処理施設のフロア全景。奥で重機が廃棄物の山を扱い、中央でフォークリフトが金網のカゴを運び、手前に品目ごとに分けられたカゴが並んでいる様子
見学通路から見下ろした、フロアの全景です。奥で重機が山を扱い、中央ではフォークリフトが金網のカゴを運んでいます。その右手に、ヘルメットをかぶった作業員が1名。手前には、品目ごとに分けられたカゴが並んでいます。

1枚の写真からでも、分けている単位や場内の状態は、ある程度読み取れます。

現地では、写真に写らない部分まで確かめられます。

4. 自分が出したものは、どの箱に入るのか

品目ごとに分けられた状態を見ると、自分が出しているものが、どの箱に入るのかを具体的に想像できます。

見学通路から真上に近い角度で見下ろしたフロア。直管蛍光灯が種類ごとに箱へまとめられ、電球はかご、扇風機や工具は別の場所に置かれている様子。中央では防護面をつけた作業員が1名かがんで作業している。手前を通路の手すりが横切っている
同じ施設のフロアを、真上に近い角度から見下ろしたところです。直管蛍光灯が種類ごとに箱へまとめられ、電球はかご、扇風機や工具はそれぞれ別の場所に置かれています。

写真の奥には、まとめて置かれた山があります。手前では、種類ごとに分けられています。

同じフロアの中でも、状態は場所によって違います。

細かく分けて出すことで評価がどう変わるかは、こちらの記事でご紹介しています。

鉄くずを捨てる前に|分別された状態と混ざった状態で、評価は変わります

5. 行く前に、手元にそろえておくもの

見せていただけるかどうかは、いま契約している処理業者の担当者に相談するところから始められます。

契約の見直しや社内への説明のために場内を見せていただきたい、という伝え方があります。

そのうえで現地を確認するときは、次のようなものが手元にあると、照らし合わせやすくなります。

  • ・処理を委託している契約書
  • ・許可証の写し
  • ・処理フローの資料
  • ・見積の内容
  • ・マニフェストの控え

すべてがそろっていなくても構いません。手元にあるものだけで大丈夫です。

書類を持って行くと、掲示や区画と見比べながら確認できます。

6. 確認したことを、記録として残す

施設で確認した内容は、記録として残しておくと、あとから役に立ちます。

  • ・訪問した日付
  • ・確認した人
  • ・確認した項目
  • ・撮影した写真

撮影の可否は施設によって異なります。事前に確認してください。

こうした記録は、社内で説明を求められたときの材料になります。

視察を代行した場合は、当社がお渡しする報告書が、この記録の材料になります。

ISO14001の内部監査で、委託先をどう確認しているかを説明する際にも役立ちます。

株式会社エコ・コンシェルジュは、廃棄物管理体制や社内ルールの見直し、運用状況の確認といった、ISO14001・ISO27001に関する支援も行っています。

なお、認証審査そのものは認証機関が行うものであり、当社の業務とは別です。

7. まとめ

  • ・委託した産業廃棄物がどう扱われているかは、現地で確認できる場合があります
  • ・株式会社エコ・コンシェルジュは処理施設を持たず、場内の作業も行っていません。確認と視察のお手伝いが役割です
  • ・ご希望があれば視察に同行し、お時間がない場合は代行も承ります。代行では報告書をお渡ししています
  • ・受け入れの可否や進め方、費用は、施設の場所や状況によって異なります
  • ・現地では、受け入れ品目、分けている単位、保管と場内の状態、人の動きの4点が判断の材料になります
  • ・確認した内容を記録に残しておくと、社内での説明やISO14001の運用の材料になります

いま委託している処理の内容で気になる点があれば、次の3点を分かる範囲でお知らせください。

1、現在委託している廃棄物の種類(金属くず、廃プラ、木くず、混合廃棄物など)

2、おおよその発生量と回収の頻度(月に何回、コンテナ何杯程度など)

3、いま困っていること(価格が妥当か分からない、処理の内容が見えない、監査で説明できない、など)

業者名や契約書の内容は、この段階では不要です。

置場や保管場所の写真があれば、お問い合わせフォームから添付してお送りいただけます。

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