廃棄物コラム

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電気設備撤去品を捨てる前に|品目ごとに分けて保管すると資源として評価しやすくなります 2026.09.07

電気工事や設備工事の現場では、工事が終わるたびに撤去品が出ます。

器具の筐体、配線ダクトのカバー、支持金具、ランプ類、電線など、種類も材質もさまざまで、ヤードに置ける場所も限られています。

「結局まとめて産業廃棄物として出すしかない」と考えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、撤去品が品目ごとに分けて保管されていた現場の実例をもとに、どの単位で分けておくと資源として評価しやすくなるのかをご紹介します。

目次

  1. 1. 工事のたびに出る撤去品、一括で処分するしかないと思っていませんか
  2. 2. 結論:品目ごとに分けて保管すると、資源として評価しやすくなります
  3. 3. 電気工事の撤去品、実際にはこのように分けられていました
  4. 4. 評価や判断に影響する条件
  5. 5. ごみが混ざると、費用のご負担が生じることがあります
  6. 6. 注意しておきたいこと
  7. 7. ご相談前に準備していただきたいこと
  8. 8. まとめ

1. 工事のたびに出る撤去品、一括で処分するしかないと思っていませんか

改修工事や設備更新の現場では、工事のたびに器具の筐体、配線ダクト、支持金具、ランプ類、電線など、性質の異なる撤去品がまとめて出てきます。

金属・樹脂・ガラスが混在しているため、どこまで分ければよいのか判断がつかないという声もあります。

ヤードのスペースが限られていると、分けて置くこと自体が負担に感じられるかもしれません。

一括で産業廃棄物として出すのが一番手間はかかりませんが、その分の処理費用は工事のたびに原価に乗っていきます。

2. 結論:品目ごとに分けて保管すると、資源として評価しやすくなります

撤去品は、品目ごとに分けて保管しておくと、資源として評価しやすくなる可能性があります。

逆に、複数の品目やごみが混ざった状態のままだと、評価が難しくなったり、費用をご負担いただくことがあります。

この記事では、「分別は大切です」という一般的な話ではなく、電気工事の撤去品を実際にどの単位で分けていたのかに絞ってご紹介します。

どこまで資源として評価できるかは、材質や状態、数量によって異なります。

現物を確認しないまま断定はできないため、まずは品目ごとに分けて保管したうえで、写真を撮ってご相談いただくことをおすすめします。

3. 電気工事の撤去品、実際にはこのように分けられていました

以前撮影させていただいた現場では、撤去品がヤードに並んだカゴやコンテナへ、品目ごとに分けて保管されていました。

屋外のヤードに金属製のカゴやコンテナが並び、それぞれ異なる品目の撤去品が分けて入れられている様子
ヤードに並んだカゴやコンテナに、撤去品が品目ごとに分けて入れられています。

左手前のカゴには金属製の板状の部材、中央のカゴには白い器具のカバー類、右のカゴには配線が付いた機器類、奥の青いコンテナには乳白色の樹脂カバーと、容器ごとに、おおまかな品目の系統が分かれています。これは、この現場で実際に採られていた分け方です。

分かれていた品目のうち、代表的なものは次のとおりです。

・金属製の筐体や反射板とみられる板状の部材(照明器具そのものの扱いは、照明器具の処分についての記事で詳しく解説しています)
・支持金具、吊りバンドなど、設備を固定するための金具類
・配線ダクトの樹脂カバー類
・ランプ類(球形の電球、反射鏡付きランプなど)。

ランプ本体は資源として評価する対象ではなく、産業廃棄物として処理するものです(詳しくは照明器具の処分についての記事をご覧ください)
・電線・ケーブル類(電線・ケーブルの資源化についての記事でご紹介しています)

このうち、金具類だけをまとめた容器もありました。

グレーの被覆が付いた支持金具・吊りバンドとみられる金属部材だけが、容器いっぱいにまとめられている様子
支持金具や吊りバンドなど、同じ種類の金具だけをひとつの容器にまとめた例です。

ひとつの容器に同じ品目だけが入っていると、中身を確認する側も、何がどれだけあるのかを把握しやすくなります。

設備の撤去にともなって出る配線や支持金具の扱いは、通信設備の撤去品についての記事でも取り上げています。

ランプ類も、他の部材とは別にまとめられていました。

袋を敷いたメッシュパレットの中に、球形の電球や反射鏡付きランプなどのランプ類だけがまとめられている様子
ランプ類だけを他の部材と分けて、袋を敷いたメッシュパレットにまとめた状態です。

ランプ類は割れやすく、種類によって保管や処理の扱いが変わります。他の品目と混ぜずに分けておくことで、その後の確認がしやすくなります。

なお、1枚目の写真には赤いラインの入った円筒状の部材も写っていますが、ダクトなのか照明器具の一部なのか、材質も含めて写真だけでは確認できません。

こうした正体がはっきりしない部材も、他の品目と混ぜずに分けて置いておくと、あとから内容を確認しやすくなります。

4. 評価や判断に影響する条件

品目ごとに分けたとしても、実際に資源として評価できるかどうかは、次のような条件によって変わります。

・材質(鉄・アルミ・ステンレスなど)
・破損や腐食の程度、汚れや異物の付着状況
・数量やまとまり具合
・ひとつの容器に他の品目やごみが混ざっていないか

同じように見える撤去品でも、これらの条件によって評価は変わります。「必ず資源になります」とは言い切れませんが、条件を確認したうえでご案内します。

5. ごみが混ざると、費用のご負担が生じることがあります

品目ごとに分けていても、その中にごみが混ざっていると、評価が難しくなることがあります。次の写真は、1枚目のヤード写真の奥に写っていた青いコンテナに、近づいて撮ったものです。

コンテナに束ねられた乳白色の樹脂カバーの上に、ビニール袋や紙などの異物が一緒に入っている様子
樹脂カバー類をまとめたコンテナに、ビニール袋などの異物が一緒に入っている状態です。

このように、資源として評価できる可能性がある品目であっても、異物が混ざっていると分けなおす手間が増え、その分の費用をご負担いただくことにつながる場合があります。

次のような場合も、費用をご負担いただくことがあります。

・量が少ない場合
・トラックへの積み込みに手間がかかる場合(工場の奥から運び出す、2階以上から運び出す、など)
・他のごみが混ざっている場合

なお、品目ごとに分けると、一品目あたりの量は少なくなります。どの程度の量からご相談いただけるかは、品目や状況によって異なりますので、まずは現状の写真をお送りください。

ひとつの容器に一品目、という状態を保てるかどうかが、その後の確認のしやすさを分けます。分けた状態と混ざった状態で何が変わるかは、鉄くずの分別についての記事で実例をご紹介しています。

6. 注意しておきたいこと

・品目ごとに容器を分けて保管する方法は、今回ご紹介した現場で採られていた分け方の一例です。ヤードの広さや工事の内容によって、実際に採用できる分け方は変わります。

・写真だけでは材質を断定できません。「金属製」「樹脂製」といった大まかな区分の範囲でご紹介しており、アルミなのかステンレスなのかといった判断は、現物を確認したうえで行います。

・現場での撤去・収集運搬・処分の作業は、当社が自ら行うものではなく、専門の協力会社と連携して進めます。

当社の役割は、内容を確認し、資源として評価できるかを判断したうえで、適切な処理につなぐための整理・提案・手配です。

・この記事でご紹介した撤去品が、実際に資源として評価されたか、処分費が発生したかは確認できていません。案件によって結果は異なります。

7. ご相談前に準備していただきたいこと

スムーズにご案内するために、次のような情報をご用意いただけると助かります。

・撤去品を保管しているカゴ・コンテナ全体の写真
・品目ごとの近接写真、銘板や刻印が分かる写真(あれば)
・品目ごとのおおよその数量
・保管場所や積み込み条件、希望時期

材質や数量が正確に分からない場合でも構いません。お問い合わせフォームから、撤去品のカゴ・コンテナの写真を添付してお送りいただけます。撮影は、安全に撮れる範囲で構いません。

分かる範囲の写真と情報をいただければ、内容を確認したうえでご案内します。

8. まとめ

・電気工事の撤去品は、品目ごとに分けて保管すると、資源として評価しやすくなる可能性があります
・逆に、品目が混ざったり、ごみが混入していたりすると、評価が難しくなったり、費用をご負担いただくことがあります
・評価できるかどうかは、材質・状態・数量によって異なり、個別の確認が必要です
・材質が分からない部材も、他の品目と混ぜずに分けて置いておくと、あとから確認しやすくなります
・まずは次の現場から、撤去品を品目ごとに分けて置き、その状態を写真に撮ってご相談ください

工事のたびに出る撤去品を一括で処分する前に、次の現場から品目ごとに分けて保管してみませんか。撤去品を保管しているカゴやコンテナの写真を、お問い合わせフォームからお送りいただけます。

電気工事の撤去品についてのご相談はこちら

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