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廃棄物コラム

電線・ケーブルを捨てる前に「資源化」で処分コストを減らす方法とは 2026.08.08

工事現場での配線工事、オフィスや工場の設備更新、サーバールームの機器リプレイス。こうした作業の後には、必ずと言っていいほど大量の電線・ケーブルくずが出ます。

「まとめて産業廃棄物として処分すればいい」と考えがちですが、実はその判断、コストの面でも環境の面でも損をしているかもしれません。今回は、電線・ケーブルを「捨てる」のではなく「資源化する」ことのメリットについて、廃棄物管理のプロの視点からご紹介します。

目次

  1. 1. なぜ電線は「捨てるとコスト」「分ければ資源」なのか
  2. 2. 電線・ケーブルが資源として価値を持つ理由
  3. 3. 資源化の対象になる電線・ケーブルの例
  4. 4. 資源化を依頼するときの流れ
  5. 5. まとめ

1. なぜ電線は「捨てるとコスト」「分ければ資源」なのか

産業廃棄物として電線をそのまま処分委託すると、処理費用は基本的に「排出者側が支払うもの」になります。量が多ければ多いほど、処分コストは膨らんでいきます。

一方で、電線・ケーブルの多くは内部に銅線を含んでおり、他の廃棄物とは違って「有価物(お金になる資源)」として扱える可能性があります。混ざった状態では単なるゴミでも、分別すれば資源になる――これはまさに「混ぜればゴミ、分ければ資源」という考え方そのものです。

処分費用がかかるはずだったものが、条件によっては資源として引き取ってもらえる。この違いを知っているかどうかで、廃棄物にかかるコストは大きく変わってきます。

2. 電線・ケーブルが資源として価値を持つ理由

電線・ケーブルの価値は、主に中に含まれる「銅」によって決まります。

  • ・ 電線は「銅線(導体)」と「被覆材(ゴムや樹脂)」で構成されている
  • ・ 銅の含有率(歩留り)が高いほど資源としての価値が高くなる
  • ・ 種類によって銅の含有率は異なり、価値の出やすいもの・出にくいものがある

例えば、電源コードやVVFケーブルのように銅の占める割合が大きいものは資源価値が高く、LANケーブルのように銅が細く含有率が低いものは価値がやや低くなる、という傾向があります。ただし実際の評価は、量・状態・時期の相場によっても変わるため、まとめて処分先に相談するのが確実です。

3. 資源化の対象になる電線・ケーブルの例

「資源化できる電線」と聞いてもイメージしづらいかもしれませんが、実際には日常のさまざまな場面で発生しています。

工事や設備の解体などで出る電線類。フレコンバッグにまとめて保管しておくと、資源化業者への引き渡しがスムーズです。

このように、現場で発生した通信ケーブルや配線材をひとまとめにしておくだけでも、立派な資源化の対象になります。分別の手間はかかりますが、廃棄物として処分するよりも合理的な選択です。

さらに規模が大きくなると、工場や設備の更新現場では、一度にトラック単位の量が発生することもあります。

サーバー室・通信機械室のフリーアクセスフロアから撤去された大量の配線
サーバー室や通信機械室の設備更新時には、二重床の中から大量の配線が一度に出てきます。こうしたケースこそ、資源化によるコストメリットが大きくなります。

設備のリプレイスや移設のタイミングでは、このように一箇所から大量の電線が発生します。まとめて廃棄物として処分するのではなく、資源化を前提に整理しておくことで、処分コストを大きく抑えられる可能性があります。

4. 資源化を依頼するときの流れ

電線・ケーブルを資源化する際は、一般的に次のような流れになります。

  1. 1. 発生した電線を種類ごとにある程度まとめておく(通電の有無、被覆の種類など)
  2. 2. 委託先(廃棄物処理・資源化を扱う業者)に相談し、内容を確認してもらう
  3. 3. 回収・引き取り、または持ち込みでの引き渡し
  4. 4. 必要に応じてマニフェスト等の書類を発行・保管

ここで注意したいのが、依頼先の選び方です。電線は資源としての価値がある一方で、無許可の業者や実態の不透明な業者に引き渡してしまうと、不法投棄や不適切処理のリスクを排出者側が負うことになりかねません。信頼できる実績のある業者を選ぶことが、資源化を安全に進める第一歩です。

まとめ

  • ・ 電線・ケーブルは「捨てればコスト」「分ければ資源」になる
  • ・ 価値を左右するのは主に内部の銅の含有率
  • ・ 工事現場からオフィス・データセンターまで、資源化できる電線は身近に発生している
  • ・ 資源化を依頼する際は、信頼できる委託先を選ぶことが重要

電線・ケーブルの処分でお困りの際は、まとめて処分する前に、一度「資源化」という選択肢をご検討ください。エコ・コンシェルジュでは、廃棄物の適正処理から資源化のご相談まで、幅広く対応しています。

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