廃棄物コラム

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使わなくなった金型、処分する前に|資源として評価できる可能性があります 2026.09.04

量産が終わった製品の金型が、工場の片隅や倉庫に置きっぱなしになっていないでしょうか。

「いつかまた使うかもしれない」と思ってとってあるうちに、何年も動かせないままになっているケースは珍しくありません。

金型は重く、材質も刻印や銘板だけでは分かりにくいものです。そのため、鉄くずと同じように一括で処分してよいのか、それとも別に扱うべきなのかを判断できず、保管が続いてしまいます。

この記事では、使わなくなった金型を処分する前に確認しておきたいポイントを整理します。

目次

  1. 1. 量産が終わった金型、そのまま置いていませんか
  2. 2. 結論:金型は資源として評価できる可能性があります
  3. 3. 評価の対象になり得る金型とは
  4. 4. 材質が分からなくても、まず現物を確認します
  5. 5. 鉄くずと分けて保管しておくメリット
  6. 6. 重量物の金型は、搬出に段取りが必要です
  7. 7. 相談前に準備しておきたい情報
  8. 8. まとめ

1. 量産が終わった金型、そのまま置いていませんか

製品のモデルチェンジや生産終了にともなって、それまで使っていた金型が不要になることがあります。

とはいえ「また同じ製品を作る可能性がある」「捨て方が分からない」といった理由で、そのまま倉庫や工場の隅に置かれ続けているケースは多いのではないでしょうか。

金型は1点あたりの重量が大きく、置き場所を圧迫しがちです。加えて、担当者が代わってしまうと、材質や仕様が刻印や図面からしか分からなくなり、判断はさらに難しくなります。

木箱が屋外に積み重ねられている様子。手前の木箱はふたがずれ、中の金属部品が見えている
木箱に納めたまま置かれている状態です。ふたを開けないと、中に何がどのような状態で入っているのか分かりません。

2. 結論:金型は資源として評価できる可能性があります

金型は、鉄くずと同じ扱いで一括処分するのではなく、材質を確認したうえで資源として評価できる可能性があります。

材質や状態によって評価は変わるため断定はできませんが、確認しないまま処分してしまうのはもったいない場合があります。

一方で、量が少ない場合、工場の奥や2階からの搬出に手間がかかる場合、他のごみが混ざっている場合などは、費用をご負担いただくことがあります。どちらになるかは、確認してみないと分かりません。

処分先を決める前に、金型の状態が分かる写真を用意して、資源として評価できるかどうかを確認してみることをおすすめします。

3. 評価の対象になり得る金型とは

当社が「特殊金属・高価金属の評価」の対象となる可能性があるものとして挙げている品目には、特殊合金製の機械部品と並んで、金型部品が含まれています。

このため、鉄くずとまとめてしまう前に、一度は個別に見ておきたい対象です。

写真のように、パレットに積まれたままの金型も、その一例です。

緑色に塗装されたもの、赤錆が出たもの、ガイドポストやコイルばね、樹脂部品が付いたままのものなど状態はさまざまですが、いずれも一度は確認してみる価値があります。

パレットに並べられた使用済みの金型。緑色に塗装されたものと赤錆が出たものが混在し、ガイドポストや樹脂部品が付いたままの状態
パレットに置かれたままの金型です。型面(成形面)には、実際に作られていた製品の形状が残っています。

4. 材質が分からなくても、まず現物を確認します

金型の材質は種類が多く、刻印や銘板だけでは確定できないことがあります。担当者が代わって記録が残っていない場合は、なおさらです。

当社は、刻印や銘板の情報だけで材質や価格を決めつけることはしません。材質を確定するには、必要に応じて成分の確認や専門的な判定が必要になります。

現物を見ないまま価格や材質を断定することはできないため、まずはお送りいただいた写真で状態を確認し、そのうえで進め方をご相談する、という流れになります。

「材質が分からないから相談できない」と考える必要はありません。

5. 鉄くずと分けて保管しておくメリット

金型を他の鉄くずと一緒に置いてしまうと、後から個別に評価することが難しくなります。

処分を決める前の段階では、鉄くずや金属スクラップとは分けて置いておくと、材質の確認や評価がしやすくなります。

複数の金型をまとめて処分する予定がある場合は、種類ごと・状態ごとにある程度まとめておくと、状況を伝えるときにも説明しやすくなります。

分別された状態と混ざった状態で評価がどう変わるかについては「鉄くずを捨てる前に|分別された状態と混ざった状態で、評価は変わります」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

真上から撮影した複数の金型。ガイドポスト付きの上下型や、面の曲線加工が見える大型のプレート状の型など、形状の異なる金型が並んでいる
パレット単位で金型だけをまとめた状態です。形も大きさもさまざまです。

6. 重量物の金型は、搬出に段取りが必要です

金型は重量があるため、通常の台車やフォークリフトだけでは動かせないものもあります。

木箱や木製パレットに載せたまま複数点まとまって保管されている場合、搬出にはクレーンなど相応の設備と段取りが必要になります。

搬出・運搬・処分といった現場の作業は、それぞれを専門とする協力会社が行います。当社は、保管状況をお聞きしたうえで内容を確認し、必要な段取りを整理してご案内する役割を担います。

設置階数、通路の幅、クレーンが入れるかどうかといった条件によって進め方が変わります。まずは保管場所の状況をお知らせください。

屋外のヤードで、クレーン付きトラックの手前に木箱と木製パレットが並び、パレットの上に使用済みの金型が置かれている様子
まとまった数量になると、クレーン付きの車両を使った積込みが必要になります。

7. 相談前に準備しておきたい情報

金型の評価をご相談いただく際は、次のような情報があるとスムーズです。

・対象物の全体が分かる写真(できれば複数の角度から)
・刻印や銘板が写った近接写真
・保管している数量のおおよその目安
・保管場所の状況(屋内か屋外か、搬出経路の広さなど)
・処分を希望する時期

すべてが揃っていなくても構いません。分かる範囲で結構ですので、まずは写真を送っていただくところから始められます。

8. まとめ

・金型は、鉄くずと一括で処分する前に、材質を確認したうえで資源として評価できる可能性があります。

ただし量が少ない場合や、他のごみが混ざっている場合などは、費用をご負担いただくことがあります
・当社が「特殊金属・高価金属の評価」の対象となる可能性があるものとして挙げている品目に、金型部品が含まれています
・刻印や銘板だけでは材質を確定できないことがあるため、現物を見ないまま価格や材質を断定することはできません
・処分を決める前は、他の鉄くずと分けて置いておくと、確認や評価がしやすくなります
・搬出・運搬・処分の現場作業は協力会社が行います。当社は内容を確認し、必要な段取りを整理してご案内します

使わなくなった金型を処分する前に、まずは写真を撮ってご相談ください。金型全体が分かる写真と、刻印や銘板が写った近接写真があると、確認がスムーズに進みます。

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