廃棄物コラム
汚泥の処分を依頼する前に|バキューム車で中身だけを吸い上げる回収 2026.09.20
大量に出た汚泥を処分したいが、どうやって運び出すのか分からない。そう感じている方は少なくないと思います。
缶ごと運び出す方法だけでなく、缶はその場に残し、中身だけをバキューム車で吸い上げて回収する方法もあります。
どちらになるかは、中身の状態や現場の条件によって異なります。
この記事では、株式会社エコ・コンシェルジュが承った、ある現場の記録をもとに、サンプル採取から車両の選定、実際の吸い上げまでの流れをご紹介します。
サンプル採取や処分方法の選定、契約の締結、車両の選定は当社が行い、実際の吸い上げや収集運搬は、当社ではなく協力会社が行っています。
缶ごと運び出す場合の記録は、別の記事でご案内しています。
目次
- 1. 大量に出た汚泥を、どうやって運び出すのか
- 2. まず行うのは、重金属類の有無を確認するサンプル採取です
- 3. 結果をもとに処分方法を選び、処分委託契約を結びます
- 4. 収集運搬の車両を選びます。この現場ではバキューム車でした
- 5. バキューム車は、こうして液体や汚泥を吸い込みます
- 6. ただし、すべてがすんなり吸えるわけではありません
- 7. 抜いたあと、缶の内側はこうなっています
- 8. どこまでが当社で、どこからが協力会社か
- 9. 相談する前に準備してほしい情報
- 10. まとめ
1. 大量に出た汚泥を、どうやって運び出すのか
製造や加工の工程で、多量の汚泥が出ることがあります。
ドラム缶にまとめてはみたものの、その先どう処分すればよいのか、迷う方は少なくないと思います。
処分の方法は、缶ごと運び出す場合もあれば、中身だけを抜き取る場合もあります。
どちらになるかは、中身の状態や現場の条件を確認したうえでのご案内になります。
2. まず行うのは、重金属類の有無を確認するサンプル採取です
この現場では、まず中身に重金属類が含まれていないかを確認しました。
そのために行ったのが、サンプル採取です。
小規模なサンプル採取は、当社が現地で行う場合があります。
設備や容器の状態によっては、協力会社に依頼することもあります。
正式な分析や判定を行うのは、当社ではなく専門の機関です。
3. 結果をもとに処分方法を選び、処分委託契約を結びます
サンプル採取の結果をもとに、処分方法を検討し、選びます。
内容を確認し、分類・評価したうえで、どのように処分するのが適切かをご案内します。
処分方法が決まったら、処分委託契約の締結に進みます。
処理業者や収集運搬業者の選定のお手伝い、処理の流れや見積り内容、契約内容の確認は、当社が行っています。
4. 収集運搬の車両を選びます。この現場ではバキューム車でした
契約のあと、収集運搬に使う車両を選びます。
どの車両になるかは、中身の状態や、置かれている場所の条件によって変わります。
この現場で選んだのは、バキューム車でした。
5. バキューム車は、こうして液体や汚泥を吸い込みます
バキューム車は、掃除機と同じ仕組みで動いています。
タンクの中の空気を抜いて、内部の圧力を低くします。
そうすることで、強い力で液体や汚泥を吸い込み、タンクの中へ運びます。
タンク車から缶が置かれている場所までは、太いホースを引いていきます。

6. ただし、すべてがすんなり吸えるわけではありません
中身の状態によって、抜き方が変わります。
液状であれば、そのまま吸い上げられます。
固まっている場合は、そのままでは吸えないことがあります。
ウエスや破片など、汚泥以外のものが混ざっていると、吸いきれずに別に扱うことになります。

缶を開けてみるまで分からないことがあるのは、このためです。
量が少ない場合や、他のごみが混ざっている場合などは、費用をご負担いただくことがあります。
7. 抜いたあと、缶の内側はこうなっています
中身を吸い上げたあとも、缶の内側には付着したものや、底に残ったものが見られます。

中身を抜いたあと、缶はお客様のもとへ返却され、その場に残ります。
缶ごと運び出す場合との、大きな違いです。
8. どこまでが当社で、どこからが協力会社か
この現場で株式会社エコ・コンシェルジュが行ったのは、サンプル採取、処分方法の選定、契約の締結、そして車両の選定までです。
実際に吸い上げや収集運搬を行うのは、当社ではなく協力会社です。
この記事では「汚泥」と呼んでいますが、法令上どの区分に当たるかは、個別の確認が必要です。当社は区分を最終的に判定する立場にはありません。
9. 相談する前に準備してほしい情報
ご相談の際は、次のような写真があると、話が早く進みます。すべてがそろっていなくても構いません。
- ・置かれている場所の全体が分かる写真(何本あるか、屋内か屋外か)
- ・缶の外側の写真(ラップの有無、蓋が閉まっているか)
- ・分かる範囲で、中身がどんな状態か(液状か、固まっているか)
- ・いつごろから置いてあるか、どの工程から出たものか(分かる範囲で)
缶を開ける必要はありません。動かす必要もありません。
安全に撮影できる範囲で構いません。
お問い合わせフォームからは、写真のほか動画も送っていただけます。
10. まとめ
- ・汚泥の処分には、缶ごと運び出す方法と、中身だけを抜き取る方法があります
- ・中身の状態によって抜き方や手間が変わり、費用のご負担が発生することがあります
- ・中身を抜いたあと、缶はお客様のもとへ返却されます
- ・この現場で当社が行ったのはサンプル採取、処分方法の選定、契約の締結、車両の選定までで、実際の吸い上げや収集運搬は、当社ではなく協力会社が行っています
- ・ご相談の際、缶を開けたり動かしたりする必要はありません
缶が置いたままになっている場合は、外から撮った写真を1枚お送りいただくところからで構いません。